まめ知識
友禅染 ゆうぜんぞめ
江戸時代、元禄の頃、宮崎友禅斎が始めたといわれる型染めの技法で、京友禅、加賀友禅、江戸友禅などがあります。 日本の四季の風物の美しい移ろいを、紫、えんじ、藍などの彩りで絵模様にした、華やかな染めもので、小紋から留袖まで幅広く使われています。
藍染 あいぞめ
紺は昔から、男女を問わず衣服に用いられてきました。とくに江戸時代には、民衆のきものはほとんど藍染だったといっていいほどです。 色の美しさだけでなく、丈夫なこと、保温力が高いこと、解熱効果があることなどの実用性にもすぐれているのが藍染の特徴です。
きもののたたみ方 〜本だたみ〜
布地を直線に裁って仕立ててあるきものは、縫い線にそって折っていくことで、きっちりとした平面にたためます。 こうしてたたんだきものは、折り線がついても、広げて着るときに少しも不都合にならないものです。
(1)衿を左手に裾を右手に置き手前の脇の縫い目を折ります。
(2)おくみの縫い目を折り返します。
(3)衿元、衿下を合わせて、おくみを重ねます。衿は内側に折ります。
(4)衿を重ねます。
(5)脇の縫い目を重ね、両袖も重ねて背縫いを折ってたたみます。
(6)左袖を折り返します。
(7)衿元から身丈を半分に折ります。
(8)右袖を下側に折りたたみます。
きもの歳時記
衣更(ころもがえ)
季節のうつりかわりがはっきりしている日本はそれに合わせて衣服もかえる伝統があります。 袷仕立てのきものは、10月から5月まで、6月からはひとえ仕立てのきものです。帯は絽つづれ、單帯、平絽の染帯など、長襦袢や半衿帯揚等は絽ちりめんや絽地を使います。7月、8月頃から薄御召、紋紗、夏大島、夏塩沢、各地の麻織物など透ける生地のきものを着ます。帯も羅、紗などが加えられ変化に富んだ帯地が見られます。 9月から10月にかけては6月と同じものになります。ただ紗合わせの場合には、6月上旬と9月上旬までのきものです。季節にさきがけて季節に調和するきものを選ぶ事が新鮮なきもの姿をつくる秘訣でもあります。